高校進学の４人笑顔 比の子ども４５人修了式 浜松

http://www.shizushin.com/news/local/west/20100321000000000038.htm

2010/03/21

フィリピン人の子どもを対象に浜松市が開校した学習支援教室「ジュントス 南部教室」の修了式が２０日、同市中区で開かれ、教室生４５人が手作りの修了証を受け取った。在住フィリピン人や日本語講師らの支援を受け、来日１～２年 という子どもたち４人も無事に高校進学を果たした。 母親世代のフィリピン人女性が集まって活動するグループ「フィリピノ・ナガイサ」が委託を受 け、平日の午後などに約半年間開講した。教室は口コミで広がり、小学校低学年から１８歳まで一気に受講生が増えた。義務教育年齢を超えた子どもたちも１５ 人いて、修了後も高校入学を目指して勉強を続ける。 来日後、中学２～３年に編入した４人は毎週土曜日に集中して試験対策に取り組んだ。県立浜松 大平台高定時制に合格したラミレス・グリセル・ジーンさん（１５）は「ここで教わって本当に良かった。もっと勉強して、将来は英語の先生になりたい」と笑 顔を見せた。 教室は来年度も続けられる予定。教室運営の責任者を務める中村グレイスさんは「（高校進学は）ほかの子どもたちにとっても励みにな る。あきらめずに頑張ってほしい」と話した。