偽装結婚:男ら報酬目的か 先にフィリピンで手続き /香川


 日本人の男とフィリピン人の女4組の偽装結婚事件で、電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで逮捕された日本人の男は、数十万円の借金があった り、生活保護を受給したりしていたことが捜査関係者への取材で10日、分かった。生活に困るなどし、月5万円程度の報酬が目的だったとみられる。
県警は、偽装結婚はフィリピン人女性が接客するスナックを経営していたイボルデナギット・ロダリナ(45)、知人で客だった歯科医の高松康裕(56)、会社役員の亀田耕一郎(57)の3容疑者が計画、それぞれ手引きしたとみている。
3人は、高賃金にひかれ、国内に長くとどまって仕事をしたいフィリピン人の女に、日本人の男を手配。まず、フィリピンで偽装結婚して証明書類を取った上で来日させ、高松市役所などに虚偽の婚姻届を出していたらしい。渡航費用などは3人のいずれかが負担していた。
県警は10日、同容疑などで逮捕した計11人を高松地検に送検した。【中村好見】

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