フィリピンで放射能警告の偽メール

2011.03.16 Wed posted at: 11:20 JST
(CNN) フィリピンで14日、東日本大震災の福島第一原子力発電所への影響により放射能被害が同国に及ぶと警告する偽メールが出回り、当局が平静を呼び掛ける声明を出した。

メー ルは英BBCテレビのニュース速報に似た形式で、日本政府が福島原発で放射能漏れを確認したと報じ、「アジア各国は必要な警戒措置を取るべきだ」と警告。 放射能は同日午後までに同国に達する可能性があるとして、住民らに屋内へ退避し、甲状腺のある首の部分にヨード系の市販消毒剤「ベタジン」を塗るよう指示 した。さらに、放射性物質が雨に含まれている恐れもあるとして、「たとえ小雨でも傘やレインコートが必要」と呼び掛けた。

メールを受け取った人数は不明だが、内容を信じて薬局へ走った住民も多かった。インドネシアでも、同国在住のフィリピン人の携帯機器などにメールが流れた。

フィリピン科学技術省は声明で、警告に根拠はなく、同省や災害対策当局からのメッセージではないと強調。メールの転送をやめるようにと訴えた。

フィリピン、インドネシア両国では、これまでにもBBCやCNNを装った偽の災害予告メッセージなどが出回る騒ぎが起きている。

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