09/16 08:10
フィリピン人の国内定住化が進み、日本に住むフィリピン人が現地の子どもを呼び寄せたり、日系フィリピン人が家族で来日するケースが増えている。全国の自治体で5番目の約3400人(2008年末)が暮らす浜松市では、日本の文化や生活習慣になじめない若年層の教育問題が顕在化。日本語教室などで支援の動きが出始めている。
浜松市中区の南部公民館で8月に始まった学習支援教室。今月12日は市内の公立小中学校に通う10人が集まり、自己紹介や漢字の学習に取り組んだ。多くが来日して1~2年で、日本語がたどたどしい子どもも多い。市の委託を受け、地元のフィリピン人グループ「フィリピノ・ナガイサ」が運営を始めた。
タガログ語を交えて子どもに語りかける代表の水口パズさん(40)=磐田市=は「約半数が、来日した母親と離れてフィリピンで育った子どもたち。日本語が全く分からない状態で来ている」と説明する。現地で中学校卒業後に来日し、未就学となっている青少年も多く、同教室では高校進学を目指す授業も組み込まれた。
水口さんは日本人男性と結婚して15年前に来日し、同じ立場の女性たちと「ナガイサ」で生活・悩み相談に乗ってきた。しかし、ここ数年は新たに子どもが来日する例が増え、学校側から「保護者が日本語の学級通信を読めない」などの相談が急増した。
日本語指導の必要性を感じた水口さんは昨年、浜松国際交流協会(HICE)で日本語講師の養成講座を受け、フィリピン人向けの講座を開始。景気悪化で失業するフィリピン人が増えたことから、日本のマナーや求職活動での面接の受け答えを教えるなどの取り組みも行っている。
浜松市はブラジル国籍の住民が圧倒的に多くポルトガル語の情報提供は充実しているものの、タガログ語の相談員はHICEに所属する水口さん1人。水口さんは「永住者も増えてきたが、生活支援は進んでいない。日本で自立するための手助けが必要」と話している。
フィリピン人の国内定住化が進み、日本に住むフィリピン人が現地の子どもを呼び寄せたり、日系フィリピン人が家族で来日するケースが増えている。全国の自治体で5番目の約3400人(2008年末)が暮らす浜松市では、日本の文化や生活習慣になじめない若年層の教育問題が顕在化。日本語教室などで支援の動きが出始めている。
浜松市中区の南部公民館で8月に始まった学習支援教室。今月12日は市内の公立小中学校に通う10人が集まり、自己紹介や漢字の学習に取り組んだ。多くが来日して1~2年で、日本語がたどたどしい子どもも多い。市の委託を受け、地元のフィリピン人グループ「フィリピノ・ナガイサ」が運営を始めた。
タガログ語を交えて子どもに語りかける代表の水口パズさん(40)=磐田市=は「約半数が、来日した母親と離れてフィリピンで育った子どもたち。日本語が全く分からない状態で来ている」と説明する。現地で中学校卒業後に来日し、未就学となっている青少年も多く、同教室では高校進学を目指す授業も組み込まれた。
水口さんは日本人男性と結婚して15年前に来日し、同じ立場の女性たちと「ナガイサ」で生活・悩み相談に乗ってきた。しかし、ここ数年は新たに子どもが来日する例が増え、学校側から「保護者が日本語の学級通信を読めない」などの相談が急増した。
日本語指導の必要性を感じた水口さんは昨年、浜松国際交流協会(HICE)で日本語講師の養成講座を受け、フィリピン人向けの講座を開始。景気悪化で失業するフィリピン人が増えたことから、日本のマナーや求職活動での面接の受け答えを教えるなどの取り組みも行っている。
浜松市はブラジル国籍の住民が圧倒的に多くポルトガル語の情報提供は充実しているものの、タガログ語の相談員はHICEに所属する水口さん1人。水口さんは「永住者も増えてきたが、生活支援は進んでいない。日本で自立するための手助けが必要」と話している。
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