主犯格を逮捕 フィリピン偽装結婚事件で清水署など



02/10 09:58
 日本、フィリピン両国を股に掛けた暴力団組員らによる偽装結婚あっせん事 件を捜査している清水署と県警国際捜査課、愛知県警の合同捜査本部は9日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で指名手配していた住所不定、無職の男 (49)を逮捕した。合同捜査本部は容疑者の男が組織の主犯格でフィリピン国内で両国のブローカーを橋渡しする役割だったとみて今後、調べを進める。
逮捕容疑はブローカーの男らと共謀し2009年4~10月、フィリピン人の女3人に夫役として日本人の男3人をあっせんし、それぞれ結婚する意思がないに もかかわらず、静岡市清水区役所や愛知県岡崎市役所、同県蒲郡市役所に婚姻届を提出、受理させた疑い。捜査本部によると、容疑者の男は容疑の一部を否認し ているという。
容疑者の男は逃亡先のフィリピン国内で1月下旬、不法滞在容疑で拘束され、9日、日本に強制送還された。
捜査本部によると、容疑者の男はフィリピン国内のブローカーを介して、日本の在留資格の取得を希望するフィリピン人の女から依頼を受けると、日本国内のブローカーに連絡。ブローカーが夫役の男を探してあっせんしていたとみられる。
ブローカーが、自身の経営する飲食店のフィリピン人ホステスに在留資格を取得させるため、夫役をあっせんするケースもあったという。
夫役の男にはフィリピン人の女から報酬として50万円程度が渡されていたという。捜査本部は容疑者の男やブローカーにも多額の報酬が渡っていたとみている。
合同捜査本部はこれまでにブローカーの指定暴力団山口組系組員やフィリピン人の女、夫役の男ら計14人を同容疑などで逮捕し、このうち11人が同罪などで起訴された。

コメント