外国人対象に相談窓口 栃木市、就職支援事業も展開

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20090929/212394
(9月29日 05:00)
 【栃木】市は28日、在住外国人を対象にした生活相談窓口を日ノ出町の市国際交流協会内に開設した。県のふるさと雇用再生特別事業費補助金を活用した「在住外国人支援事業」の一環。今後は就業支援セミナーや市役所窓口の通訳なども行い、在住外国人が安全・安心に暮らせる環境づくりを進める。(斎藤美和子)

 市内には2009年7月末現在、1152人の外国人が在住している。市には「ごみの分別が分からない」などといった生活相談がたびたび寄せられるという。これまでは相談があるたび、市国際交流協会に取り次いで対応していた。

 在住外国人の生活相談窓口は、こうしたごみの問題や公共料金の払い方など、日常の問題に答える。このほか、在住外国人支援事業として、日本語講座を中心にした就業支援セミナーの開催、10月5日から毎週月曜日の市役所窓口での通訳、行政文書の翻訳、外国人のための災害対応マニュアルの作成、なども手掛ける。

 事業は市国際交流協会に委託して実施。09年度予算額は175万円。市内の外国人の出身国はペルーが338人で最も多いことから、09年度はスペイン語圏の人を対象とし、相談員としてペルー出身で栃木市に約10年間在住している女性ロメロ・レスリーさん(23)を雇用した。

 事業は2011年度まで継続する予定。市企画課は「ほかの言語への拡大など、来年度以降の取り組みは本年度の成果を見ながら検討したい」としている。

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