http://mainichi.jp/area/mie/news/20100204ddlk24100196000c.html
県教委は、鈴鹿市や四日市市など外国人が多く住む7市で外国人児童・生徒の就学状況を調査し、昨年11月末までに計13人が小学校や中学校へ通っ ていないことを確認した。県教委によると、外国人不就学児の全県的調査は全国的に珍しい。県教委は「母国語を話せ、地域コミュニティーに通じた人が7市で 同時期に調査したことで、広域的に詳しく状況を把握することができた」と話している。【岡大介】
調査は緊急雇用事業の一環として、ポルトガル語やスペイン語、タガログ語などを話せるブラジル人や日本人などが行った。昨年8月から、義務教育相 当の年齢の外国人登録者のうち、公立校やブラジル人学校などへの通学が確認できなかった子どもの家庭を訪問し、事情を聞き取る形で調べた。
不就学と確認されたのはブラジル人8人、フィリピン人5人。年齢別では小学生相当が6人、中学生相当が7人で、不就学期間はいずれも1年未満だった。
ブラジル人の場合は、親が失職して学費の高いブラジル人学校に通えなくなった子が目立った。フィリピン人は、来日と帰国を繰り返しているため学校に行っていない子どもが多かった。
調査員は、日本の学校制度について説明したほか、就学支援も行った。その結果、不就学確認後3週間以内に13人中4人が就学した。ほかに4人がブラジル人学校や公立校に行く予定という。
県教委は「制服代が無いという家庭に貸出制度を説明するなど、理由を詳しく聞いたうえで就学支援ができる」と効果を説明している。一方で、不況のため県外に転居したり帰国する子どもも多く、「子どもの就学状況を継続的に把握する必要がある」としている。
==============
<外国人児童・生徒の就学状況調査結果>
公立学校などに通学 2239(67.4)
外国人学校に通学 175( 5.3)
不就学を確認 13( 0.4)
転居・出国 755(22.7)
未調査 139( 4.2)
計 3321
日本語が分からない 5人
すぐに母国へ帰る 5人
母国の学校と生活や習慣が違う 1人
その他 4人
※複数回答
〔三重版〕
調査は緊急雇用事業の一環として、ポルトガル語やスペイン語、タガログ語などを話せるブラジル人や日本人などが行った。昨年8月から、義務教育相 当の年齢の外国人登録者のうち、公立校やブラジル人学校などへの通学が確認できなかった子どもの家庭を訪問し、事情を聞き取る形で調べた。
不就学と確認されたのはブラジル人8人、フィリピン人5人。年齢別では小学生相当が6人、中学生相当が7人で、不就学期間はいずれも1年未満だった。
ブラジル人の場合は、親が失職して学費の高いブラジル人学校に通えなくなった子が目立った。フィリピン人は、来日と帰国を繰り返しているため学校に行っていない子どもが多かった。
調査員は、日本の学校制度について説明したほか、就学支援も行った。その結果、不就学確認後3週間以内に13人中4人が就学した。ほかに4人がブラジル人学校や公立校に行く予定という。
県教委は「制服代が無いという家庭に貸出制度を説明するなど、理由を詳しく聞いたうえで就学支援ができる」と効果を説明している。一方で、不況のため県外に転居したり帰国する子どもも多く、「子どもの就学状況を継続的に把握する必要がある」としている。
==============
<外国人児童・生徒の就学状況調査結果>
◇就学状況◇
人数 (%)公立学校などに通学 2239(67.4)
外国人学校に通学 175( 5.3)
不就学を確認 13( 0.4)
転居・出国 755(22.7)
未調査 139( 4.2)
計 3321
◇不就学13人の理由◇
学校に行くためのお金がない 2人日本語が分からない 5人
すぐに母国へ帰る 5人
母国の学校と生活や習慣が違う 1人
その他 4人
※複数回答
〔三重版〕
コメント