便所の水流し続けて睡眠妨げた疑い 看守2人書類送検

http://www.asahi.com/national/update/0710/OSK200907100106.html
2009年7月10日19時38分
収容者の部屋で便所の水を計44回流し、睡眠を妨げたとして、大阪拘置所(大阪市都島区)は10日、処遇部の男性看守(29)ら2人を特別公務員暴行陵虐容疑で大阪地検に書類送検した、と発表した。看守は「収容者が騒ぐので腹が立ってやった」と供述しているという。

 拘置所は10日付で、この看守を減給100分の20(3カ月)、もう1人の男性看守(25)を同100分の10(1カ月)の懲戒処分とした。

 拘置所によると、29歳の看守は昨年11月29日夕から30日朝までに、保護室と呼ばれる部屋に30代の男性被告を収容中、便所の水を39回流し、睡眠 を妨害した疑いがある。25歳の看守は30日朝に勤務を交代する際、29歳の看守から「水を流して寝かせないようにしておいた。おまえも寝かせんでええか らな」と指示され、5回にわたって水を流した疑いが持たれている。

 保護室は看守の指示に従わない場合などに収容する部屋で、便所の水洗ボタンが室外にあり、看守が収容者の申し出を受けて操作している。男性被告が昨年12月、拘置所を管轄する大阪矯正管区に被害を申し立てて発覚した。

 大阪拘置所の徳久彰所長は「誠に遺憾。矯正行政への信頼を損ない、深くおわびする。服務規律の保持を徹底させる」との談話を出した。

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