性暴力ホットライン開設、外国語にも対応

http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20091002-OYT8T00201.htm?from=yoltop

「多くの人に知ってもらいたい」と、自治体や女性センターなどにチラシを送る全国女性シェルターネットのメンバー(東京都内で) DV(配偶者や恋人からの暴力)、ストーカー、レイプなど、性暴力被害を受けた人が無料で相談できる「性暴力被害ホットライン」(0120・37・7867)が、2日から開設される。初めての試みとして、英語、タイ語、タガログ語での相談を受ける日も設けた。

 ホットラインを始めるのは、DV被害者の支援に取り組むNPO法人「全国女性シェルターネット」(事務局・東京)。来年1月31日まで、毎週月・金・日曜の午後3時から午後9時まで開設する。

 これまでDVやセクハラなど個別の電話相談はあったが、外国人女性からの相談を含めた性暴力全般についてのホットラインは初めて。第3・第4金曜に英語とタイ語、第1・第2日曜にタガログ語の相談を受ける。人身売買やDV被害にあった外国人女性の支援に取り組む「女性の家 HELP」(東京)運営委員の大津恵子さん、タイ人、フィリピン人の女性らが相談に応じる。

 大津さんは「外国人女性は相談先が分からず、泣き寝入りすることが多い。ホットラインを支援のきっかけにしたい」と期待する。相談内容に応じて、各地の支援団体や施設を紹介するほか、具体的な対処法なども助言する。

 このほか毎週月曜日には、性同一性障害などの性的マイノリティーの当事者団体が、性暴力被害について相談に応じる。

 ホットラインの開設日や対応言語などの情報は、「全国女性シェルターネット」のホームページ(http://nwsnet.or.jp/)や、インターネットラジオ「ラジオパープル」(http://radiopurple.org/)でも確認することができる。

 同法人共同代表の近藤恵子さんは「性暴力被害は表にあらわれにくいが、早期発見と早期支援が何より大切。ホットラインに相談してほしい」と話す。

(2009年10月2日 読売新聞)

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