上映:「ナナイの涙~米兵が残した命の物語~」 比の米軍基地撤退テーマ /京都

http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20091202ddlk26040754000c.html

 ◇監督・中井さん講演も--下京で5日

フィリピンの米軍基地撤退をテーマにしたドキュメンタリー映画「ナナイの涙~米兵が残した命の物語~」が5日、下京区の「ひと・まち交流館 京都」で上映される。監督・撮影した精華町出身の映像ジャーナリスト、中井信介さん(42)の講演もある。
舞台はフィリピンのオロンガポ市。91年まで米軍のスービック海軍基地があり、米兵相手の飲食店で働く中で米兵と付き合ったり、強姦(ごうかん) されるなどして出産した女性たちがいた。相手の米兵の暴力で逃げ出したり、任期を終えて帰還したため子供と取り残されたケースが生まれた。そうしてストレ スを抱えた母親に虐待されて家出し、児童売春をするに至った子供もいる。
作品はそんな母子の姿を記録した。「ナナイ」はタガログ語で「お母さん」を意味する。「父親としての責任を果たさない兵士を内部に抱えながら、何も対応しない米国政府にも責任はある」と中井さんは話す。
ピースムービーメント実行委員会とドキュメンタリー・フィルム・ライブラリーが主催。上映は午後2時と6時、中井さんの講演は午後4時と8時の各2度ずつ。料金1000円。問い合わせは又川さん(075・344・2371)。【太田裕之】

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